ベビー向けのお布団のこと
10月に入ってだいぶん涼しくなってきました。
この時期になると、なぜかベビー布団の中でも、掛布団のみの単品が
よく売れるようになります。
寒くなってきたから布団を重ねるのか、洗い替え用の予備にするのかは
わかりませんが。
ベビー布団は、掛布団、敷布団、カバーなどが初めからセットになっている
セット販売が主流なので、あまり掛布団のみの販売は少ないんです。
それでもご購入いただけるので、ありがたいことです。
ありがとうございます。
今回はベビー用の掛布団についてのまとめです。
どんな掛布団がいいのかな?と迷っておられる方の参考になれば幸いです。
布団の種類
ベビー布団の掛布団といっても、いくつも種類はあります。
大まかには、
- サイズ
- 生地
- 中わた
で区別ができます。
あと、よく売り場で見かける
「洗濯機で丸洗いが出来ます!」
は、はっきり言って当たり前のことですので、あまり売り文句には成り得ません。
洗えます!以外の特徴を考えて、選んでくださいね。
サイズについて
市販されている掛布団のサイズ(大きさ)は
- ベビーサイズ 95×120cm
- ミニサイズ 75×95cm
の2つにほぼ集約されます。
(中にはお昼寝布団用として85×110cmのようなサイズもありますが、サイズに合うカバーが少ないので、やめておく方がいいと思います)
どちらかのサイズにしておくと、カバーの種類も豊富にあるので、追加でカバーを買うときにも安心です。
ちなみに、カバーのサイズは
- ベビーサイズ 102×128cm
- ミニサイズ 80×100cm
が主流ですが、メーカーによって数cmの誤差はあるかもしれません。いずれにせよ、使用は可能です。
余談ですが、数十年前は「肌掛布団」と言って、ベビーサイズよりも少し小さくて薄めの布団がありました。布団のサイズが変わるとカバーのサイズも必然的に変わってきます。布団をベビー用と肌掛布団の2種類、カバーも2種類買ってもらうメーカー側の仕掛けです。
もっとも最近では、サイズが違う肌掛布団は見なくなりましたが、ユーザーの利便性を無視し、少しでも購買金額を増やそうとするメーカー側の身勝手な規格でした。
メーカーがダメになる理由の一つですね。
生地について
布団の生地の種類(組成)は
のどれかだと思います。
生地は本当に種類が多くて、同じ綿100%の生地でも糸の太さや織りの密度、織り方などいろいろと違いがあります。
説明しだすとめっちゃ長くなるので、ここでは太さや密度、織り方は無視して、組成の違いを説明します。
まず、もっともオーソドックスな綿100%。
吸湿性もよく、お肌にも優しいので、安心できる素材です。もっともおすすめ。迷ったら綿100%!それくらいの安心感と安定感です。
次にポリエステルと綿の混紡の生地です。(ポリエステル65%や80%)
ポリエステルが多いと、洗濯しても縮みにくく、乾きも早いです。
特にポリエステル80%の生地は触ってみてもツルツルしていて、速乾性バツグンです。
その代わり、吸湿性はよくありません。また、綿100%に比べて、少し生地が硬く感じると思います。
最後にポリエステル100%。これは本当にピンからキリまで幅の広い生地です。
安価な生地は薄くてペラペラで、透けてない?ってくらいです。洗濯したら破れそう。逆に高価な生地は高密度でダニを通さなかったり、手触りもよかったりします。高価な生地は必ず特徴が記載されているはずなので、布団のリーフレットなどで確認してみてください。
ポリエステル100%の生地はツルツルしているので、カバーはかぶせやすいと思いますが、その反面、カバーと布団がずれやすくもなりますので、注意が必要です。
中わたについて
布団の中わたは
- 羽毛
- ポリエステル
- 綿
- その他
のどれかです。
大人用の布団でよく見かける「羊毛」はベビー用にはありません。おそらく、ヒツジさんの匂いが原因ではないでしょうか。
羽毛は高価格帯の布団に使用されています。軽くて触り心地もよく、何よりも保温性バツグン!また、「うちの赤ちゃん、羽毛布団で寝てるのよ〜」的な自尊心を満たす効果もあるかもしれません。(無いか?)
とにかく軽量で暖かい羽毛ですが、動物性繊維ゆえの「臭い」という欠点もあります。特に洗浄がきちんとされていない安価な羽毛だと、臭いが気になるかもしれません。
ポリエステルわたは種類が多く、中わたとして主流です。統計はありませんが、感覚として市販されている布団の9割以上がポリエステルだと思います。
保温性もよく、洗濯耐性もあり、何より臭いもありません。まず、間違いの無い素材だと思います。
昔ながらの布団によく使われていた綿。田舎のおじいちゃんちの押入れに眠っている、ぺったんこで重たくて少しカビ臭い、でもどこか懐かしい、そうあの布団です。ベビー用では絶滅危惧種にあたり、市場でも見かけることはほぼありませんが、熱烈な綿支持者の方もいらっしゃるので、ネットで探せばあります。しかしながら、重くなるし、洗濯も出来ないし、埃も出るし、正直あまりおすすめは出来ないです。
その他の素材として、テンセルを使用している布団もあります。
(テンセルはユーカリから作られる天然素材ですが、製造過程上、再生繊維に分類されます)
リヨセル名でアパレルにも使用されていますが、テンセルもリヨセルもユーカリを原料とする同じ素材です。
吸放湿性に優れているので、汗っかきの赤ちゃんにはぴったりの素材です。もちろん洗濯も大丈夫。安心の素材です。
と、ここまで色々と書いてきましたが、こちらでもまとめているので、興味ある方はご覧ください。
https://item.rakuten.co.jp/mycket-pocket/c/0000000165/
いくつも種類がある掛布団。迷ってしまい、なかなかどれを選べばいいかわからないですよね。
個人的には、生地は綿100%、中わたはポリエステルかテンセルがオススメ。これでも充分です。
生地や中わたの詳しい説明は、またの機会にしたいと思います。