布団屋が作った布マスク、販売。
ご家庭での縫製需要の高まりを受けて、家庭用ミシンも売れているとか。手芸屋さんの混雑ぶりは言わずもがな。ダブルガーゼ生地やマスク用のゴムは品薄で、需給バランスが崩れ、相場も上がっているようです。
そんな中で始めた弊社内での布マスク作り。
普段は生地を重ねて裁断機でバッサリするところですが、マスクは小さくてダブルガーゼ生地もずれやすいので、効率が悪くなりますが、手作業で裁断。
余談ですが、オーガニックコットンもインドのロックダウンの影響で当面入荷しないとか。
生地以外もサプライチェーンの分断は今後もいろんな資材で表面化する可能性があります。
私たち製造業は、欠品で資材の入荷が止まったり、物流がストップすると本当に終わりです。商品を出荷できなくなるので。物流業界の皆さんには本当に感謝です。
さて、マスクの縫製、ここ最近はネットや動画でいろいろと説明がされています。
マスクって一見すると小さいし、縫製もあまり時間がかからずに仕上げられるかな、と思われがちです。(恥ずかしながら、私もそう思っていました)
しかしながら、慣れもありますが、実際に仕上がるのは一時間あたり10枚ほど。
普段の仕事もやりつつ、その合間に縫製するので、そこまで枚数が上がるわけではないのです。
そして仕上げた約50枚の布マスク。
とりあえず、スタッフに各1枚渡して、残り30枚をWEBで販売すると、すぐに完売。
やはり相当ニーズがあるようです。
ありがたいことに、縫製してくれてるスタッフが週末に裁断済みの資材を家に持ち帰って縫製してくれるとのこと。
来週にはもう少し仕上がりそうですが、販売する前に会社のスタッフにあと1枚ずつ配るのと、地元で必要なところにもお渡ししたいと考えてるので、一般向けの販売はあとしばらくかかりそうです。
それにしても、思いつきで始めたような布マスク生産。使用する資材とマスクの型を決めながら、何種類かのサンプルを作り、ゴムの入荷を待ちつつ、販売用のWEBページの制作を並行して進め、約2週間でここまで漕ぎ着けることが出来ました。
このスピード感は小さい会社には必要なこと。
そして、社会に必要とされている事に少しでも貢献できるってことも大事なこと。
何より、ここまで進めてくれた社内のスタッフ、アドバイスをくれたり資材を準備してくれた取引業者の皆さんに、ただただ感謝。